今回は前回の水害への備えに引き続き、避難訓練と新型コロナウイルス対策について説明していきたいと思います。
最近は新型コロナウイルスの影響を受け、感染防止を考慮した避難訓練も行われるようになっています。
また、土木の知識の一つとして、日本の出水期についての説明も重ねて行います。
例を挙げつつ、避難訓練と新型コロナウイルス対策の関係について学びましょう!
出水期について
出水期とは、河川の水が増水しやすい時期を指します。
出水期の時期は2度あり、一般的には台風や前線の活動の活発な6月~10月と雪解けの多い3月~5月の2種類に分かれます。
具体的に一般的な10月31日までであり、非出水期は11月1日から翌年の5月31日までが定義されています。
河川工事は、出水期中は行わないようにしているほど河川の増水が警戒されている時期ということになります。
この時期の避難訓練は水害に対する設定を行うことが多いといえます。
新しい生活様式と避難訓練
日本では6月の始めから徐々に緊急事態宣言が解除され、新たに「新しい生活様式」を推奨しています。
最近では政府が推奨している「新しい生活様式」に備えた避難訓練が日本の各地で行われており、梅雨の時期に備えた減災・防災の意識が高まっています。
ここで実際に行われている避難訓練の特徴についてみてみましょう
参加者の人数を限定する
ほとんどの団体が参加の条件で、参加者や運営者間での感染リスクを減らすための参加者の人数の限定を行っています。
また、体調のすぐれない人や不安がある人の参加を断る注意書きがあるほか、感染の危険が発覚した場合は中断することも条件で挙げられていることも少なくありません。
時間や会場を区切り、移動の制限を行うことはどこの団体でも同じように行われており、
制限をすることで参加者に安心感を与えるメリットもあります。
会場は「新しい生活様式」のルールを徹底する
避難訓練の会場は「新しい生活様式」を徹底した仕様となっています。
具体的には、まめに手洗い・手指消毒、こまめに喚起を行う、「三密」の回避、会場に入る前の体温チェックなどです。
そのほかにも時間を短くした避難訓練を行っているところや、狭い部屋で長居を避けることができる取り組みを行っている団体が多いです。
当たり前を徹底することで、参加すること自体が防災訓練として役に立てることができます。
新型コロナウイルスを意識した避難所運営訓練
そして最も大きな特徴なのは避難訓練の内容のほとんどが避難所運営訓練であることです。
避難訓練には火災や自然災害などを対象とし、災害が起こった時の対応についてのワークショップや、避難所に避難行動を行う移動訓練、まちの危険個所をさがす防災まちあるきなど様々な種類があります。
この度の新型コロナウイルスの流行により、減災・防災に取り組むにあたって最も人が接触する避難所の運営訓練に注目が集まっているといえます。
また、この時期は水害が多いため水害に対する避難所運営訓練や、市町村・消防団が行う消防訓練も増えている傾向にあります。
今後も避難所運営訓練の実施が増えていくと予想されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
もうすでに日本各地で降雨量が増加してきており、水害による被害を受けている地域も少なくありません。
今後の避難訓練や防災訓練を行う際の参考にしてみてください!
