3次元モデリングの利点とは?

ドボク大学編集部です。今回は国交省が推進するBIM/CIMの中でも、3Dモデリングに着目して、その利点について紹介していきたいと思います。

BIM/CIMとは?

BIMは、Building Information Modeling/Managementの略で、CIMは、Construction Information Modeling/Managementの略です。

一般的に、建設業のDX化(デジタルトランスフォーメーション)を指し、3次元データを中心としたマネージメントで建設業の生産性を上げようとする取り組みのことです。

よく言われるのが、BIMが建築分野で、CIMが土木分野と言われますが、実は国際的にみると違うのです。

海外では、土木のDX化を、BIM for Infraと呼ぶそうです。そんなことから、国交省では、これまでCIMと呼んでいたものを「BIM/CIM」に統一することをBIM/CIMに関する基準書「BIM/CIM活用ガイドライン」というものに記載しております。

CIMという言葉が日本で広まり、2012年から今に至るまで国交省が精力的にBIM/CIMを推進しています。

当初の予定では、2025年に原則BIM/CIM義務化なのですが、昨今の世間事情もあり、土木のDX化を急がねば!ということで、原則BIM/CIM義務化を2年早め、2023年を目標に動き始めました。

大手建設会社の中には、すでに自主的に社内の全業務においてBIM/CIM義務化を進めている会社もあります。一方で、地方の中小企業は2025年に向けて動いていた企業もあると思うので、今回の2年早めの義務化により、焦る企業もあるのではないでしょうか。

3Dモデリングとは?

BIM/CIMを行う中で、当然、大前提として3Dモデリングを行うわけですが、そもそも3Dモデリングとは、土木構造物を立体的にパソコン上で作ったり、見たりすることが出来る技術のことです。

既存の2次元図面を用いて立体化させることもあれば、新設設計や施工で、設計や施工作業と同時並行で3Dモデリングを行うことも多いです。

3Dモデリングを行うには、専用のソフトと専門の技術者が必要です。ソフトさえあれば誰でも始めることが出来ますが、育成にあたっては、ソフトやパソコン作業との相性、自己研鑽具合もある為、とても成長スピードが速い技術者と、いつまでも成長しない技術者で、顕著に二択に分かれるのがよく見られるケースです。

そのため、企業でよく見られるケースとして、3Dモデリングが得意な特定の個人に3Dモデリング業務が集中し、属人化が進む確率が非常に高いことが懸念されます。

しかし、やればやるほど、技術力や経験が身につくこと、そしてその成長具合は自分自身の努力で構成される為、例えば社内において、設計する力では先輩に負けていても、これから絶対に必要とされる3Dモデリングの力では圧倒的に後輩が上、というケースも珍しくありません。

やればやるほど、技術力が加速度的に向上するのが3Dモデリングなのです。

その利点とは?

いよいよ、3Dモデリングの利点について紹介します。

■なんといっても先ずは外観を立体的に見れる為、発注者に理解されやすく、話し合いが進みやすいこと。

■例えば、現地踏査などにおいて、周辺の現況を作成し、発注者に数量変更の提案をする際(追加で伐採が必要になったときなど)、写真だけだとなかなか理解されないところを、視覚的に理解してもらえるため、話し合いが進む。

■ただ、3Dモデリングするだけでなく、そこに様々な情報(スケジュールや協議簿など業務に関係する資料やリンク)を付与することで、三次元データを中心としたデータ管理が出来る。

■3Dモデリングしたものを使って、手軽に数量計算や積算が出来る。(逐一数える時間を省略できる。)

■作成した3Dモデリングを使って、数値解析に応用できる。

■常に最新のデータを反映させた3Dモデリングを作成しておくことで、記憶の行き違いを防ぐことが出来る。

■担当の発注者が変わった際、業務について説明するときに、2次元の図面を用いて説明しても、なかなか理解されないところを、3Dモデリングしたものを見せることで、たとえ担当者が変わったとしても、スムーズに業務遂行が出来る。

発注者は、現地の情報をあまり知らないケースだったり、担当が変わっても引き継ぎをしっかりしていないケースも多いです。

そこで、3Dモデリングの出番です。3Dモデルを準備しておき、視覚的に見せ、スマートに説明することで、「お、この業者、技術力が高そうだ!」と思わせ、発注者の理解を迅速に得ることが出来る技術者こそ、今後発注者に好かれるのではないでしょうか?

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