「地盤」と「土壌」の言葉の意味の違いとは?

はじめに

タイトルにもあるように同じ地面を表しますが、「地盤」と「土壌」は言葉の意味がことなります。

9月終わりに近づき、周囲の木々の紅葉を感じさせる季節となりました。

紅葉などの落葉樹は冬の期間に備え葉を落とし、その葉が微生物やミミズなどの土壌動物によって分解され土壌に栄養が渡ります。

ここで一つ疑問として土木では主に地面のことを「地盤」といいますが、栄養や動物に関係してくると「土壌」という表し方に変わるのでしょうか。

結論から言うと表し方が異なる理由は、それぞれ地面の性質の別の側面をとらえているからであるといえます。

今回は「地盤」と「土壌」の違いについて言葉の意味や使い方を通して説明していきます。

 

地盤(ground)とは

地盤とは建築物・工作物などを据える地面を指し、地殻の表層部のことを言います。

主に土木・建築分野で用いられ、主に地面の力学的性質に着目した表現方法になります。

 

使われ方

地盤材料

大きく粒径75mm以上の石分を50%以上含有した岩石質材料、石分含有率が50%未満の石分交じり土質材料、粒径75mm以下の土質材料の三つに分類される。

地盤改良工法

軟弱地盤(それぞれの構造物がその機能を果たすための強度や沈下量などの要求条件を満足していない地盤)を構造物が要求する性質に改善する方法。

地盤沈下

地下水のくみ上げや盛土などによる地盤の間隙の収縮や土の側方流動などに伴い、傾斜やひび割れなどを生じて構造物に悪影響を与えるもの。

 

一般的に地盤調査とは物理調査のことを指し、地表から広い範囲や長い距離にわたって地盤情報を得られるものや、各地層の物理的性質の差から地下構造を推測するものがあります。

 

土壌(soil)とは

土壌とは岩石の風化や植物の遺骸、分解物などの有機物が混じったものを指し、地殻の表層部のことを言います。

主に環境分野で用いられ、土の性質や化学的性質に着目した表現方法になります。

 

使われ方

土壌汚染

有害物質による汚染や鉱山廃水等により汚染された河川水が流入することで人為的に発生する地面が汚染された状態のほか、自然的な由来の有害物質に汚染されている地面のことを指す。

 

土壌改良

作物を育てる地面に対し、栄養やpHの調整などを施し耕作に適した地面に改良することを指す。

 

土壌診断

土の化学性の分析を行い、作物の生育や収穫に対する影響を調査することを指します。

 

土壌は地球表面の平均18cmの土であり、直径2mm以下のものとされていることから、かなり限定的な部分を表す言葉だということがわかります。

また、地盤と比べて化学的な用を含んだ言葉であると言えます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

地盤は土壌に比べ、地面を物理的な側面からとらえており、広さや深さなどの地面の構造に着目した表現方法といえます。

土壌は地盤と比べ、地面を化学的な側面からとらえており、生物や作物などの二次的な要因なども含めた表現方法といえます。

地盤も土壌も地殻の表層部を表すものですが、地盤では地表面から深さ数十メートルの表層部を指し、土壌では数十センチの表層部を表していることが特徴です。

地盤と土壌には似た意味でもそれぞれ表されるものが異なるため、意識して用いると理解が深まるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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