今回は、地質学を勉強していて初めて知ったことがあったので、紹介したいと思います。
意外と知らない違い
地盤と岩盤、言葉は聞いたことあるけど、違いを説明できる人は少ないと思います。僕も勉強するまで、二つの用語の意味の違いは知りませんでした。
この記事を読んでいただければ、違いについてしっかりと理解していただけると思います。
地盤とは?
まずは、地盤の定義から見ていきましょう。
地盤
新しい時代の未固結の堆積層(約200万年前以降の地層)少し難しい言い回しなので、イメージしづらい人もいると思います。
だから、簡単に説明すると「目に見える部分が地盤である」という認識でいいと思います。
岩盤とは?
次に、岩盤の定義を見ていきましょう。
岩盤
古い時代の堆積岩(約200万年前以前の地層)これも少し難しい言い回しなので、簡単に説明すると「目に見えない地中深くの部分が岩盤である」という認識でいいと思います。
(ここからは、少し土木を知らない人にとっては発展的な内容になります。)
また、岩盤には火成岩や変成岩も含まれます。
火成岩
マグマが冷えて固まった岩石 変成岩
既存の岩石が変成作用を受けてできた岩石(変成作用:既存の岩石(原岩)が異なる温度や圧力、あるいは流体による化学反応に伴って岩石の組織が変化する作用)火成岩や変成岩はこのように定義されています。
ここまで知っておくと岩盤についての知識は十分だと思います。もちろん、専門的に勉強されている方にとっては物足りない内容だとは思います。
二つの違いは?
岩盤の解説では少し脱線してしまいましたが、地盤と岩盤のそれぞれについて解説してきました。
地盤と岩盤の違いは堆積した年代によるものだということがわかりました。
「地盤は岩盤より新しい年代に堆積した地層のこと」を指します。
これで、地盤と岩盤の違いについては説明できると思います。まだ知らない人も多いと思うので、ぜひ雑学として説明してみるのもいいと思います。
今回の内容は主に、僕の大学の土木地質学の講義資料を参考にしました。