こんにちは、ドボク大学編集室です。
「業界と学生を繋ぐ、ドボクのバトン」~模型でドボクを伝える~の後編です。
前編はこちら

藤井様の考えるドボクの魅力とは何ですか。
ドボクの魅力や面白さを教えてください。
藤井さん
土木に隠れている力学
土木には、さまざまな力学や材料学が隠れています。力学の仕組みをあぶりだすのが面白いです。例えば、トンネルだと土の中にアーチをつくるために力学が使われています。見えにくいものが、工夫すれば伝えられるのが面白いです。
多くの人が関わり、時間をかけて完成させ、長い時間残ること
例えば新設道路であれば、基本計画、地域住民説明、詳細設計、用地確保、工事という手順を踏んで、竣工します。その間、とても多くの人が関わります。
そして、完成してからは地球上に長く存在し、人の心に歴史を刻んでくれます。
土木施設は縁の下の力持ち
道路やトンネルや橋は、わたしたちの生活をとても便利にしてくれています。例えば、道路が交通止めになると、社会は混乱します。安全な土木施設をつくるために土木技術者が知恵を絞っています。
インタビュアー
自身が設計されたもので印象に残っているものはありますか?
藤井さん
災害対応が印象深いです。落石が起こった現場や高速道路のアンカーが抜けた現場はすごくハードな業務となりました。災害時に呼ばれることは、技術を評価してもらえたことが実感できます。私や社員がチームになり対応します。同時に土木屋としての存在意義や社会貢献をしていることを実感できます。
学生や若者に向けてアドバイスをお願いします。
藤井さん
面白いと思って勉強や研究をしてほしいです。
「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、好きなことはやっていても苦痛じゃないです。しかし、企業に入ると好きなことだけをできるわけではないです。ですから、面白いと思えるものを見つける力が大事だと思います。自分は大学の研究で先生に指導を受けるうちに、面白いと思えるようになりました。建設コンサルタントに入ってからもコピーの仕方など、何気ないことの中にも面白いことを見つけて、とことん追求しました。だからこそ、面白いと思えるものを見つける力を学生のうちに身につけてほしいです。
手を動かして考えよう
手と頭はつながっているので、手を動かしながら頭を使うことを心がけてほしいです。ドボク模型で切ったり貼ったり並べたりしてみてもうまくいかないときがあります。そこで、試行錯誤することはとてもいいトレーニングだと思っています。
多くの人と触れ合おう
人とのつながりはとても大切です。さまざまな人とふれて、give&takeをしてほしい。そのためには、自分が相手に与えられる(give)を持っておくとよいです。是非(give)できるものを、創っておいてください。
最後に
藤井様、ご協力ありがとうございました。
株式会社藤井基礎設計事務所様のホームぺージとインタビュー中に紹介されたFacebookのページのURLを貼っておきます。最新のドボク模型の情報が発信されているので、ぜひご覧ください。
次のバトンに続きます!