マインクラフトを通した土木教育は可能か?

はじめに

近年、パソコンやスマートフォンの普及により誰もが手軽にゲームを楽しめる環境ができてきました。

土木に携わる人々の多くは「土木がメインのゲームないのかな?」なんて思ったことがあるかもしれません(ちなみに僕はあります)。

「土木」というキーワードを使うと、市長になり都市をつくる「SimCity」や鉄道会社の経営者になり線路を敷いて都市を発展させる「A列車で行こう」が挙げられます。

そのなかでも幅広い世代に認知され、自由度の高いゲームとして「マインクラフト」というゲームがあります。

このゲームはその世界の木・土・石・鉱石などの材料を使い、道具をクラフトしたり建物を建てたりして生活していくものです。

今回はこの超有名ゲームがどのような土木的な要素を持ち、どのような土木教育の可能性を秘めているかを説明していきます。

結論からいうとこのゲームを土木教育で使うメリット・デメリットがいくつか存在しますが、入門としては適しているといえます

その理由を土木の視点でメリット・デメリットに分け、解説します!

メリット

簡単にものを形作れる

マインクラフトで最大のメリットは簡単にものを形作れる点です

なぜこれがメリットであるかというと、建築・施工作業を簡単にできるため何度も作り変えることができ、完成イメージに近づけるプロセスを体験できるからです。

たとえば現実の切土・盛土等は計画・調査・測量・設計…など様々なプロセスがありますが、マインクラフトの世界では目の前の土を削り、埋めるだけで終わります。

どれくらい簡単なのかというと1m×1mの土をわずか数秒で掘ることができ、ワンクリックで掘った土を地面に置けます。

この機能であれば簡単にものを形作れることができ、土木に必要な設計・施工後のイメージを想像する力が付くと考えられます。

一人で作業を進められる

マインクラフトの世界では一人で作業を進められる点がメリットといえます。

理由は現実では一人で行えない作業を一人で行うことで、デザインや材質、大まかな作業工程を思うままに作れ、クリエイティブな発想を実行することができるからです。

たとえばマインクラフト内ではトロッコという乗り物があり、それに乗るために線路を敷設します。

現実では100%一人でできない作業をゲーム内では実行することができ、線路を敷くためのルートを選定し、トンネル・橋梁等を自分でデザインし、施工を行います。

一人で作業を行うことで、構造物を作る手順や材料の調達方法を計画・実施する力が付き、結果的に土木を知るきっかけになっています。

 

デメリット

重機が存在しない

土木を学ぶことに関するデメリットとしてマインクラフト内では重機が存在しないことが挙げられます。

重機がないことがデメリットである理由は、土木作業を行う上で重機は非常に重要な役割を持ち、ゲーム内の材料の調達・運搬方法が現実と全く違う仕様となるからです。

なぜゲーム内では重機が存在しないかというと、材料(土・石・砂・鉱石など)は素手・スコップ・ピッケルなどで簡単に掘り起こすことができ、どこまでも深く掘ることができます。

また、材料の運搬に関してはゲーム内のブロックの大きさである1m×1mの材料(土・石・砂・鉱石など)を1スタック(64個)×36個を一度に軽々運び、素手で地面に置いたり積んだりできます。

このように重機が存在しないことで土木的な要素がなくなってしまう点はデメリットといえます。

意思を持った人が存在しない

次のデメリットとして意思を持った人間が自分以外に存在しないことが挙げられます。

理由は、土木構造物を作る際には対象地域の土地利用状況の確認や土地の歴史などの調査を行いますが、マインクラフトの世界では意思を持った人間が自分以外いないため、それらの調査ができないからです。

そもそもマインクラフトの世界ではゲームを始めた瞬間にワールドが生成されるのでそれまでの過去が存在しません。

実際に見たままの情報だけしか取り扱うことができないため、見えない部分を考慮しない・できないことが現実世界と大きくことなると考えられます。

一人でゲームを行う場合は意思を持った人間がいないため、過去や未来の想像ができず、作った構造物だけ残るという結果となります。

現実では人との合意や意見交換のプロセスを踏むことでよりよい社会に向けた計画を立てますが、構造物を作るだけになることは大きなデメリットといえます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

大まかに「マインクラフト」というゲームの土木教育に関するメリット・デメリットを挙げ、解説を行いました。

過去には実際に教育に役立てられた経緯もあるため、ゲームで土木を本格的に学べる日が来るのかもしれません。

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