日本には大小さまざまな橋梁があります。
国内にどれだけの橋梁があって、どんな種類があるのか知っていますか?
今回は、国内に橋梁がどのくらいあって、どんな種類があるのか紹介していきたいと思います。
日本には合計するとどのくらいの長さがあるのか?
道路統計年報(2015年版)によれば、2015年時点の橋長2メートル以上の橋の数は約70万橋、延べ延長は約10,700キロメートルあるそうです。日本より国土面積の大きいアメリカ橋長6メートル以上の橋の数は約61万橋なので、日本には国土面積のわりにたくさんの橋梁があることがわかると思います。
ちなみに、2015年時点道路の種別ごとの延長は約121万キロメートルもあるそうです。
橋梁の材料による分類とその割合
材料による分類
- 鋼橋・・・鉄に炭素などの添加元素を加えた鋼でできた橋
- 鉄筋コンクリート橋・・・ コンクリートの中に鉄筋を埋め込んだ鉄筋コンクリートでできた橋
- プレストレストコンクリート橋・・・鉄筋コンクリートより丈夫なPC鋼材からできた橋
- 木橋・・・木材でできた橋
- 石橋・・・石材でできた橋
日本にある橋長15メートル以上の約16.7万橋の橋種別の内訳は、鋼橋が38%、鉄筋コンクリート橋が15.5%、プレストレストコンクリート橋が43.5%、鋼橋と鉄筋コンクリート橋またはプレストレストコンクリート橋の混合橋が2.0%、木橋が0.5%、石橋が0.2%、その他が0.4%となっています。
プレストレストコンクリート橋が多い理由は、プレストレストコンクリートの特徴にあると思います。
プレストレストコンクリートとは、 「あらかじめ緊張材(Pre)によって圧力を与えられた(stressed)コンクリート(Concrete)」のことであり、略して「PC」と呼ばれています。コンクリートは、圧縮力に対しては強いのですが、引張力に対してはとても弱いという弱点があります。それを克服するために発明されたのが鉄筋コンクリート(RC)やプレストレストコンクリート(PC)です。
皆さんもこれから街で見かける橋が何でできているか見てみてください。すると、橋の見え方が変わるかもしれませんよ?
参考文献は以下の通りです。

プレストレストコンクリートについて
参考 プレストレストコンクリート(PC)とは?PCとは (HP部会素案130206).ppt