ドボク大学の川﨑です。
今回は、日常生活でも防災活動でも役に立つ「ナウキャスト」について解説します。
ナウキャストって何?
数時間先までの予報のこと。
現在(ナウ)と予報(フォーキャスト)とを組み合わせた造語。
日本では、1時間先までの予報のことを指します。
ナウキャストには降水ナウキャスト、竜巻発生確度ナウキャスト、雷ナウキャストの3つがあります。
順番に見ていきましょう。
降水ナウキャスト
2004年(平成16年)から気象庁がレーダーでの観測結果をアメダスのような雨量計データをもとに補正し、降水の強さとその分布を予測して提供するシステムのことです。
天気予報で地域ごとやメッシュ状に区切ったブロックごとの降水予報を見たことはありませんか?
その降水予報こそが降水ナウキャストなのです。
出かけるときや台風や前線が近づいてきているときなどに確認している人も多いと思います。
竜巻発生確度ナウキャスト
竜巻発生確度ナウキャストは、2010年(平成22年)から発表が開始されたナウキャストです。
竜巻注意情報と同じように竜巻のような激しい突風の発生する可能性を、10km四方の格子単位で一時間先まで10分ごとに予測が行われます。
発生確度は、1と2の2段階あります。
1は、予測の的中率は1~7%程度ですが、補足率は80%で見逃しが少ないのが特徴です。
2は、予測の的中率は7~14%程度で補足率は50~70%程度であることが特徴です。
雷ナウキャスト
雷ナウキャストは、竜巻発生確度ナウキャストと同時期に発表が開始されたナウキャストです。
雷のの激しさや雷の可能性を10km四方の格子単位で一時間先まで10分ごとに予測が行われます。
活動度を4段階で表現する。4は激しい雷、3はやや激しい雷、2は雷あり、1は雷可能性ありと表現されます。
今回紹介ナウキャストは以下から見ることができます。
今回解説したことをもとに見てみると、見え方が少し変わってくるかもしれません。
参考 気象庁|レーダーナウキャスト(降水・雷・竜巻)気象庁